多汗症とひと口に言っても、いくつかの種類に分類する事が出来ます。
その中の1つである「全身性多汗症」は多汗部位が全身に広がっている状態の事を指しますが、詳しくはどのような症状なのでしょうか。
全身性多汗症
全身性多汗症は、胸部、腹部、背中、おしり、大腿部等、体の広範囲にわたって発汗する事が多いケースの多汗症を言います。
生まれつきの体質で特に何の問題や原因のない「原発性」と、脳の視床下部の体温調節中枢の異常、糖尿病等により、全身疾患が原因で起こるものとに分かれています。
ごく稀に、肥満や妊娠、体重増加、重労働をされている方、激しいスポーツをしている方にも見られる事があり、比較的多くの人が患っている事があると言われています。
全身性多汗症の治療法
局部的な多汗症の場合と違い、全身性多汗症の場合は、手術等によって治療をする事が難しいと言われています。
近年では、全身性多汗症の場合には、東洋医学に基づく治療に注目が集まっており、漢方薬を使用する事が多いと言われています。
漢方薬を飲む事で、体質を改善する事が目的の治療法と言えます。
また、他には、食事や運動療法等もあり、それによって体質改善をしていこうと言う動きもあるようです。
全身性多汗症かな？と思ったら
何故か暑くもないのに最近汗を良くかくな、多いな、と感じたら、自己判断をする前に、医師の診断を仰ぐ事がお勧めです。
受診するところは、治療法によっても違いがあるのですが、先ずは美容整形や皮膚科等が無難でしょう。
また、外科や麻酔科等を受診して相談すると言うのも良いと思います。
明確な治療法が確立されていない病気だからこそ、効果的な治療法が見込める科をいくつか受診する事がお勧めです。